ダブルハーツ


日陰を探し当てるが、あまりに狭い日陰に取り合いをした。 初めて会話した頃と比べて、信じられない話だが。
勝者は上村ちさと。 横に立つ私に、半分日陰を提供してくれた。


「――というわけで、あなたの言う通り。彼と交際してるわ。親も公認の中」


「私も遠川さんとは恋人だよ。今度、私の実家に挨拶に行こうって話をしてるの」


「それじゃまるで、結婚の許可をもらいに行くみたいじゃない」


ツッコミに彼女は照れ恥ずかしそうに笑った。
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