ダブルハーツ





明葉 side


昨日の一件から、生徒は皆私を退いている。
まぁ無理もない。
私は、別に誰かとペチャクチャ会話をする気にはなれない。別に、会食障害というわけじゃない。
ただ、苦手なだけなんだ。
私は、気にせず自分の――窓際に席へ着いて昼食を食べていた。
片手に参考書を手に。
長いストレートの黒髪を振り払い、ページをめくると、


「こんにちは」


相変わらず甘ったるい声で話しかけられる。
もう言わずと誰と知れたこと。
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