王子様の秘密-下-



着いたのは…

自習室。



「話って?」



えぇ!?

こんな突然!?

雰囲気ないし…

これで告白なんて無理むりむりっ!!



「悪かった」

「…へ?」

「俺のせいで陽菜が傷付けてたなんて…」

「そ、そんなことないよ…っ」



これだ…

成弥の切なそうな顔…


自然に成弥の右手が、私の左頬に触れた。



「…陽菜…」



成弥の顔が近付いて来る…


このまま受け入れていいの…?


まだ想い伝えてないよ…っ



「…“望みのない恋”…」

「っ!!」



成弥の動きが止まった。

目を大きく開いて、その瞳はしっかり私を捉えている。



「…聞いたのか…?」

「うん。
やっぱり、成弥だったんだね」

「……座るか」

「うん」



私と成弥は、微妙な間隔をとって、座った。



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