王子様の秘密-下-
「…何言えばいいか分からなくなっちゃった…」
「呼び出して言おうとしたことを言えばいい」
「言おうと思ってたこと…
成弥にめちゃくちゃにされた…
雰囲気も何もかもぶち壊し…」
「俺のせいかよ」
「そうだよ」
隣に座っているだけでも、ドキドキがうるさい。
私は、成弥を見ないように…
これ以上ドキドキしないように、窓の外を見ながら話した。
「言いたかったこと言えよ」
「…好きだよ」
「……………は?」
「それが…返事?」
人生初の告白を…
“は?”で済まされてしまった…
う…涙出そう…
「違うだろ、それ本気で言ってんの?」
「きゃっ!?」
気付いたら、成弥の腕の中だった。
「あの…成弥?」
「何で先に言うんだよ…」
「へぇ?」
「俺も陽菜が好きだ…」
温かい言葉が上から降って来た。
その言葉に、糸が切れたかのように…
涙が溢れ出した。
これは…
今までとは違う…
嬉し泣きだ。
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