獅子座の彼に恋をして


そう、この前

お姉ちゃんも居酒屋で働いている
と話をしていた。

そのとき「今度行こうか」って
店長がいってくれたのだ。


『ごめん、ごめん、今度連れてく』

「誰といるんですか?」

『近藤さんって人だよ
で?姉ちゃんは?』


誰だよ、近藤

「さぁ~休みなんじゃないです?」

『冷たっ!!』

「そこ、芋のスティック
おいしいですよ」

『そう。食べてみるわ』


と、電話を終えた。


「仲いいね、店長と」
奈々からはこう見えるのか?

「んなことないだろ。」


あたしはただ近藤という
誰だか分からない人に
頭がいっぱいで

その後奈々とした会話を覚えてはいない。


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