空の彼方の君へ。

優斗




起きてからもモヤモヤは消えなくて、お姉ちゃんを置いて学校に行った。



家を出る時、お姉ちゃんがなんか言ってたけど夢のことが気になりすぎた私にはよく聞こえてなかった。




「あ、沙希ー!おはよう。今日は優斗さんに会えるね」


「うん・・・」


「・・・どうしたの?」



優斗の話題で元気がない私を佐奈は不安そうに見る。



私はこの前の佐奈の勘のこともあって、佐奈に呼ばれた気がしたことと夢のこと、全部を話した。



聞いた後、佐奈の顔は真っ青になって、嘘でしょ・・・と呟いた。



私も嘘であってほしい。


優斗のことで、こんなにも嫌な予感がするなんて。



不安だよ、優斗・・・・・・。




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