空の彼方の君へ。

君はどこ?




優斗が亡くなってから早3日。


ショックで学校に行こうとしない私を佐奈が迎えにくる生活が続いた。



3日間、二人の男子に告白された。



優斗がいたらやきもち焼くかな?


学校では元気そうに振る舞ってるけど、やっぱり辛くて。


時々、一人で屋上で泣いちゃうんだ。



今日も一人、屋上で泣いていると滅多に来ない屋上に誰かが入ってくる気配がした。



「沙希・・・」


入って来たのは疾風だった。


「沙希・・・」


「や・・・っ!」


伸ばした手を振り払うと疾風は悲しそうに微笑む。


ごめんね、疾風。


あの時、疾風が優斗の死を知らせてくれたとき。


疾風が憎く思えちゃったんだ。


本当に憎いのは私なのに。


私が、優斗を殺したのに。


それから罪悪感からか、私は無意識に疾風を避けるようになってしまったんだ。












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