S.S.P.  学校警護係
「お前、それはナシだろ。植物人間って…ははっ!」
陸は体を起こして大笑いする。
え?
っていうか、は?
状況が掴めません。
「お、起きてたの?」
「ああ。」
「えっ、でも、さっき看護師さんが…」
「あぁ…グルだよ。協力してもらったんだ。妃を驚かせるために。」
陸はそう言って、いつもの意地悪な笑顔を見せた。
「何それー!私、すっごく心配したんだから!」
私は泣きながら陸をボカスカと殴る。
「ゴメンって。んで?」
はい?
私は意味がわからなくて、顔を上げた。
「さっき、言ってただろ?俺が、なんだって?」
陸はニヤリと笑う。
聞いてたの?!
いや、起きてたんだから当たり前か。
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