かけがえのないキミへ


俺は彼女に見つめられると緊張してしまう。
別に変な気持ちじゃない。
ただ、青色に戸惑っているだけ。
外見は外国人なのに、彼女から出る言葉は日本語だから。


『人?だれ?』


『…綾音っていう子』


早くこの場から逃げ出したくって。
早く綾音に渡したくて。


『あ、綾音ちゃんね!その子なら、A組だよ!一番奥の教室』



『…あ、ありがと』


親切に教えてくれたのはいいが、一番奥って…
遠いじゃねぇか…


俺は軽く舌打ちをして、A組の場所を確認する。
どこまで続いているのか分からない廊下。
確かにあった、A組が。彼女の言った通り、一番奥にある。


『まじかよ…』


がっくりと肩を落として、どうするか考えた。


『早くしなきゃ授業始まっちゃうよ?』


彼女を見ると、彼女はにやりと怪しい笑みを浮かべて俺を見つめていた。

しょうがない。
行くしかないか…



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