かけがえのないキミへ
言葉が喉に詰まってなにも言えなかった。
自分から言おうとしていたことを、突然竜也に言われ、戸惑っているんだ。
それに…竜也は俺の気持ちに気がついていたのか?
『竜也…お前…』
『知らないとでも思ってたのか?ずっと怜といればそれくらい分かる』
俺は唇を噛み締めて竜也の話を聞いていた。
気付いていたなんて、
知らなかった…
『ごめん…俺…』
『謝るなよ…俺たち別れたからさ…』
『え…』
目を丸くして、俺は竜也を見つめた。
竜也は小さく笑って、近くにあったクッションを握り締めた。
『昨日いきなり言われたんだ。あやちゃんに別れようって。好きな人がいるって…』
『好きな人…?』
『その人が忘れられないんだってさ…』
目に沢山の涙を浮かべながら、竜也は昨日あったことを話してくれた。