かけがえのないキミへ
そんな光景を見て、俺に似ている、と思ってしまう。
俺はいつか女に押しつぶされるのかな、って。
軽く舌打ちをして、梨花の家へと目指した。
梨花の家は俺の家から歩いて30分のところにある。
案外近い。
梨花の家には何回か行ったことがあって、もうかなりの常連だ。
梨花の家は超がつくほど豪邸。
梨花はどこかの社長の娘、と竜也から聞いたことがある。
だから梨花と付き合うのも悪くはないなと思ったんだ。
梨花の家に着くと門の前には梨花がショートパンツにTシャツと、とてもラフな格好をして立っていた。
『なに?お出迎えでもしてくれんの?』
『怜!』
梨花は俺を見るとすぐに俺の胸へと抱きついてきた。
『待った?』
『来てくれてありがとう…』
俺はいつも女に嘘の優しい言葉をかける。
その嘘に騙される女たち。
でも、綾音だけは違う。