狼クン達のオリの中③【完】
薫は、あごに人差し指をあてて、にこっと笑った。


「ボク、サイン欲しいなぁ~」


それは、たぶん、薫の気遣い。


空港って言葉で、あたしが涼のことを思い出したと思って、すぐに話を逸らしてくれたんだ。


でも、そんなの。


玲王と会ったら、聞かれるだろうし。


話さなきゃだし。


避けて通ることなんて、できないのに。
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