ナンパ男との恋1
「っあ、俺飲み物買ってくるわ。
春菜ちゃんも行く?」

「あ、うん。」

この微妙な空気は
美香と翔くん
2人きりにさせてあげるのが一番だ。

というか、2人にしか解決できない事だし・・・


「車と歩き どっちがいい?」

「んー・・・歩き」

少しでも時間稼ぎして
2人きりにさせてあげなくちゃ。


・・・と言っても

徒歩3分強の距離にコンビニがある。

「もう着いたね」

「ゆっくり歩いたつもりなんだけど・・」

適当に買い物をして
寄り道しながら歩くけれど

・・・やっぱ近すぎる。

「こんな早く帰りついたら
恨まれるかな・・ははは」

「15分くらい・・・だったね。
んー・・・あっ・・・、
いとこくん。
私 アイス買うの忘れちゃった。」

「アイスって・・・あははは
いいよ、じゃ もう一度コンビニ行こうか」

見え透いた演技混じりの
私の話に 笑いながらも
合わせてくれる。

顔も良くて、性格も良くて
気配りもできて・・・

いとこくんが
女にモテるのは
よく分かる気がする。

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