ナンパ男との恋 1巻
第十二章 欲

・・・眠れないし。

寝る前に あんなキスされて
輝樹が 横に寝てるっていうのに
眠れるわけがない・・・

心臓バクバクだし・・・・

そんな私を横に
輝樹は 静かな寝息たててるし・・・

オレンジの淡い明かりで
何となく 顔が見える。

・・・ほんときれいな顔

この顔の双子って
両親は どんだけ美形なんだろうと
思ってしまう。


双子・・・・か。


顔は同じでも
全然違うもんなんだなぁ・・・


・・・・

輝樹は 私に
キス以上の事はしようとしない。

一緒に寝てるのに・・・

キス以上は求めてもこない。


一緒に寝てるのに・・・・

キスだけ・・・

あの時・・・・
正樹くんじゃなくて
輝樹だったら・・・

そんな事すら考えてしまう。

輝樹からしてみると
私は そういう対象じゃないんだろうか。


どうして?ガキだから?


・・・・聞きたくても聞けない。



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