ナンパ男との恋 1巻
車に乗り込み
少し走り停まった。

輝樹の家だ。

一言も話さないまま
輝樹の後を
歩く。

不機嫌なのか・・・
これが普通なのか分からない。

・・・・でも、

少し いつもと違う気がする。

手も繋がないし・・・・
何も話さないし・・・・


「ほら、食え。」

「あ、うん。ありがとう・・」

渡された パンと紅茶を口にしながら
輝樹の表情を伺うけれど

やっぱり

よく分からない。

意味の分からない番組の
テレビ画面を見ながら
輝樹は 黙ったままだ・・・

こんな雰囲気のまま

1時間経過・・・・

2時間経過・・・・

だめだ。眠い・・・・

変な緊張と寝不足で
授業中の居眠りのように
自分の意識に反して
目が勝手に閉じていきそうになる・・・

今なら数秒で眠れそうだ・・・


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