ナンパ男との恋 1巻
それに対して
怒れない私も
普通じゃないんだろうけど・・・

「おふくろに何か言われた?」

「何かって・・・?」

「・・いや、
何も言われてないならいい。」

・・・やっぱり 何かある?

「ゴタゴタあるかも・・とかは言ってたけど、
何かあるの?」

「何も?なぁんもない。」

「・・・そう」

「何?春菜気になる?」

「気になるっていうか・・・
・・・気になる。」

「はははは、そっか、
春菜が気にするような事じゃないから
安心しろ?」

そんな優しく笑いながら
頭をなでるなんて
卑怯だよ・・・

これ以上 追求なんて
できないじゃん・・・


「もうすぐ10時か・・・
あと少ししたら
送っていくな?」

「・・・うん。
ねぇ、本当に
気にするような事じゃないの?」

「あははは、まだ言ってんのか?」

そう言いながら
たくさんのキスをして
抱きしめられて



完全に、


・・・・誤魔化された気がする。




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