ナンパ男との恋 1巻
布団に入り、
輝樹の寝顔を見ながら
言われた事が グルグル頭の中を回っている。

本気の人には本気で・・・・

自分と輝樹に重ね合わせてしまう。

私が 本気だと分かってるから
輝樹は 手を出してこないんじゃ・・・

本気だと分かってるから
躊躇して・・・
他の女の子と関係する方が
面倒臭くないと思ってるんじゃないかって・・・


付き合ってるのに・・・

一緒に寝てるのに・・・

魅力がない・・?
そんな気になれない・・?

それとも・・・

後々が面倒臭そうだから?

好きだからこそ
抱かれたいって思うけど・・・

それが重いと思われてるのかもしれない。

いつか、その気になってくれる日がくるんだろうか。

このまま
ずっと、このままだったら

付き合ってる意味があるのかすら
分からなくなってしまいそうだ。

まさか
ナンパで知り合った男と付き合って
手出してこない事に こんなに不安になるなんて過去の私じゃ考えられない事だ。

清い付き合いなんて・・・

不安以外の何者でもない。
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