ナンパ男との恋 1巻
でも、こんな輝樹を見るのは初めてかもしれない。

いつもの強気で俺様な輝樹は
どこにいったんだろう・・・

こんな輝樹を見るのは
貴重だけれど・・・

自分が 輝樹の前で
涙を見せてしまった事が
悔しくて、悔しくて
本当 仕方がない・・・・

輝樹の前でだけは
泣きたくなかった。

弱い所を見せたくなかった。

そうは思っていても・・・・



「ごめんな・・・」

と 私の頭を
優しく撫でながら
包まれていると

何もかもが
どうでもよくなるくらい
幸せな気持ちになる。

浮気されても、
遊び人でも、

この瞬間があれば
乗り越えていけるような・・・

許せてしまうような・・・

そんな事を思ってしまう私は

きっと
かなりの重症なんだろう。



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