ナンパ男との恋1
「全部プリント?」

「あ、うん・・・」

「兄ちゃん もういいよ。
ありがとうな」

輝樹から そんな言葉が出るとは意外だ・・・

って、私が言わなくちゃ・

「ありがとうございました」

「いえ、役に立てず
すいません・・・」

そう言うと
いた仕事の場所へと戻って行った。

「春菜さぁ・・・
あんな店員と密着する必要ねぇだろ?」

「え?密着なんて・・・」

「腕と腕がくっついてただろ」

「それは 考えて試したりしてたから・・・」

「ありえねぇ・・・・」

大きなため息をつきながら
私の方を呆れた顔で見続けている。

「そんな事言われても・・・」

「春菜さぁ・・・・
男の心理って考えてみた方がいいぞ?」

「心理も何も 店員さんじゃん・・・」

「店員も男に変わりはねぇぞ?
あんな密着してたら
この女 俺の事好きなんじゃ・・・
なんて勘違いしてるかもしれねぇだろ?」

いや・・・それこそ
ありえないと思うんだけど・・・・

ここで言い返したら
また何か言われそうだし・・・

「うん・・今度から
気をつける・・・」

まさか コンビニで説教されるとは考えてもいなかった。

そもそも
輝樹と会う事すら想定してなかったし・・・
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