ナンパ男との恋 1巻

お母さんだ!

目が合った気がして
手を振るけれど
よく考えてみたら
外からは マジックミラーで
中は見えない。

お母さんの進行方向は
渋滞をしてないらしく
あっという間に通り過ぎ
すぐに見えなくなってしまった。


渋滞してる道は ここから
助手席の人が 主に見える。

ふと、1台の白い軽に目がいった。

目がいって・・・

視線が外せない。

何で目がいったのか
その理由は
自分が一番分かってる。



・・・助手席のは輝樹だ。



まさかね・・・

窓に張り付くように
確認するけれど

あんな顔が整った人なんて
そうそういない・・・

絶対輝樹だ・・・

運転席は・・・

ちょうど 輝樹で見えない。

でも・・・

女だって事は分かる。

だって、


・・・キスしてるから。


長い、長いキスしてるから。



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