僕の天使に贈る唄

一番、いい治療法。




でもドナーが見つからない。




「あたし・・・
死んじゃうのかな。」





ぽつりと、美音が呟いた。





弱々しい声。
震えてる声。






“死”を恐れている声。





「死なないよ。

美音は死なない。




俺も死なない。





ずっと、ずっと、
生きていくんだよ。」





そう、強く言った。




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