超短編
ある日


夜23時。

俺は自転車を漕いでいた。
先週GEOで借りたAV3本を返すためにだ。

暗くてよく見えないが、信号の先に何かが落ちている。

横切る時に見てみるとそれは白いポロシャツだった。
柄などはよく見えないがポロシャツである。

なんで、こんな所にポロシャツ…?
なんて思いながら走っていると数百メートル先にまた何かが落ちている。

Gパンである。

同じ人の…?
いや、でもじゃあ脱いでその人は一体…

なんて考えると面白くなってきた。

じゃあ次は何がくるんだろうと変な期待をしてしまう。

そして数百メートル先…

パンツである。
男性用のグレーのブリーフ。

これは傑作だ。
借りたAVよりずっと面白いし、何より酒の席などで笑い話になる。
それに持ち主のことを考えると…
少しの間ひとりでにやにやしてしまったが、自転車に乗りながらにやにやしてる人間と自分がすれ違ったことを想像して堪えた。

そして、次はどの衣類が落ちてるんだろうなんてわくわくしてるうちに俺はGEOに到着してしまった。

自転車を止め店内へ、そして俺は借りていたAVを返しに行くのだった。
ペタ…

ペタ…

ペタ…

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