もっと、生きてほしかった……
………!
ずっと黙っていた先生が急に喋りだした。
な…に……?
認めちゃった…?
「えっ……あの…?」
こういう時、
どう返したらいいの…?
まるで、私が言わしたみたいじゃん…!
「僕は、海斗くんの病気を治せない。
いても意味の無い医者だ……。
すまない…………
海斗くんにはまだまだ未来が待ってるはずなのに、僕にはその道を開いてあげることができない…。」
「………。」
先生……。
ただのバカな医者だって思ってたけど、違ったね…。
ホントは、先生も辛かったんだ―――。
海斗の病気を治すことができなくて、自分を責めてたんだ……――――
「先生?
俺は、嬉しいっすよ?」
今まで静かに話を聞いていた海斗が口を開いた。
そして、海斗の言葉に先生も看護婦も目を見張った。
「海斗……くん?」