男子校は危機百発ッ!~甘すぎる修学旅行~
「…うん」
「でもね、だからと言って、
特別な感情がわいてきたとか、そういうのはないよ」
隼人があの子だからって…、
突然好きになる訳ないし。
「…本当?」
淨弥は眉を八の字にして、あたしにきいてきた。
「うん。本当だよ?」
「……よかったぁ…」
あたしの話を聞いて、
淨弥はホッとしたみたい。
そしてよりいっそう、
あたしを抱きしめる力を強めた。
「…椎ー…。好きだよ…。
好きすぎて…、
…おかしくなる…」