インターン・シップⅡ

そう言って蓮司さんはケラケラと笑っていたのに、急に何かを思い出したのかピタッと笑いを止めると今度は真面目な顔して。


「ハル、カオリと話したらしいよ。『ちゃんとケリつけた』って言ってた。

カオリも…『結局最後まで私はふらっれっぱなしだ』って言ってたけどすっきりした顔して笑ってたよ。

これでやっとみんな前に進めるんじゃないかな??」


親友と妹同然のカオリさんの新しい門出を嬉しそうに蓮司さんは話してくれた。


「そう…ですか…。

カオリさんはもう帰られたんですか?」


「うん、昨日ね。

見送りに言ったら『バイトちゃんに悪いことしたとは思うけど…謝んないからっ!』って言ってたよ。

ホント素直じゃないんだから…。まぁ…悪いとは思ってるみたいだから許してやってよ、ね?」


そう言って蓮司さんが代わりに謝った。

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