インターン・シップⅡ
そこに用意されてあったドレスは、某有名ブランドのものだった。
黒のロングドレスは、胸元がザックリ開いていて背中もそれに負けることなく結構大きく開いていた。
スリットが太股当たりまで入ってるから、歩く度に足がチラチラ出て恥ずかしい。
華奢なピンヒールの靴もアクセサリーもバックも同じブランドのもので、何だか…夢を見てる気分だ。
こんなドレスやアクセサリーを身に着けることなんてないから、自分に似合う似合わないなんてことを忘れ鏡の前ではしゃいでしまった。
だからしばらくして聞こえてきたノックの後、
「入るよ~?
どう?サツキちゃん…」
そう言って、きちんと正装した姿で現れたジュンさんは部屋に入るなり私を見て立ち尽くしたことで現実を知ってしまった。