インターン・シップⅡ

「私…今日誕生日なのになぁ…」


ポツリと呟いたその独り言は誰にも聞かれることなく夜の闇に吸い込まれた。


1番みじめな誕生日だ…。


いや、去年よりはましか。だって去年なんて……!!


…止めとこう。去年を思い出したら余計にみじめになる。


「……はぁ」


またもついて出たため息を吐いて気がついた。


…てゆぅか、何を今更言ってんだろ…。

昔から誕生日なんて…ずっと1人だったじゃない。


毎年、誕生日の日は学校から帰ってきたら机の上にきれいにラッピングされたプレゼントと手紙が置いてあった。


『誕生日おめでとう。

一緒にいてあげれなくてごめんね。次のママの休みにご飯食べにいこうね。

冷蔵庫の中のケーキ食べなさいね』


そんな手紙。


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