in the dark†短編†
歪んだ地面に、足首が引きずられていく。

ずずっと身体が傾いた。

「ミツキっ!!」

シュウの叫び声が聞こえる。

ぐいっと背中から腕を回され、引っ張られた。

「馬鹿かお前は! ヤバイ奴に話しかけやがって! しっかりしろ! 飲み込まれるぞ!」

頬を叩かれても、なにも感じられない。

「……もう、いいの。ほっといて」


呟いて、ぼんやりと視点の合わない目を閉じた。



サチは

きっと私を許さない。

どんなに謝っても、無駄に決まってる。

帰っても

いいことなんて

きっと一つもない。
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