その道のむこうに



思ったよりも身体が軽いみたいで、今朝感じた症状はほとんど無くなってる。







ガチャ




ドアノブが動く音がして、室内に光が射すとともに、影も射した。
きっと、私を助けてくれた人だよね。




「あ、起きちゃった?ごめんね」








まさに、絶句。
私は黙ってその男性を見つめていた。


雨の日、隣で雨宿りしただけで好きになってしまったその人が目の前に居るのだから。












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