雨の雫


……―。
『美奈、おはよう。』

相変わらず、笑顔が絶えない
太陽みたいな人だ。


『優菜さん、
 おはようございます。』

『敬語じゃなくてもいいのに!』


そういう訳にも……―。

だって優菜さんと私は
【里親】と【里子】だし。。




私は12歳の時。
親から見捨てられたから……―。


優菜さんも【里親】とは
いえないぐらい若い歳だし………


多分、
子供がいたんじゃないかな。

私と同じ位の………―、
女の子。


『どうしたの?考え
 こんじゃって…………―。』


『いぇ、何も……―。』


本当は考えこむことは
たくさんありすぎて
ほとんどスルー……―。

そして【大切なコト】を
忘れてく……―。



『まぁ、男にふられたんなら
 男はたくさんいるから
 どぅってことないわよ!!』


この人は慰めてくれてるんだろう

──けど5年前……―。


違う人におんなじ事
いわれて、、私は凄く
傷ついて今にいるんだから…―。






お母さん……。


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