雨の雫


『大丈夫か……?』

『わっ?!』

そう声をかけたのは
淳さんだった。。

『はぃ、ハンカチ。』

いつの間にか……
涙は海風が運べないほど
溢れていて……

淳さんがハンカチを差し出して
くれたのも……当たり前の
ような気もした。。

『──ありがと。』

淳さんのハンカチで
涙を拭かせてもらった。

『どうかしたのか?』

その優しさに
寄りかかりたくなる。。

──私はしぃちゃんが
好きなのに……。。


罪悪感を抱いてしまう。

『言いたくなければいいよ。』

『ありがと。でも
 言っとく。私としぃちゃんは
 付き合ってたの。』

『そうだろな……。。』

『そして私が12歳になった
 夏……。。なぜか知らないけど
 私は母親に捨てられて……
 しぃちゃんと引き裂かれて……
 離れてから私はしぃちゃんの
 家に行ったけど……―
 もぅ、ソコにしぃちゃんは
 いなかったんだ。。。
 それだけ。ただ、それだけ。』


私がここまで話したのだから
淳さんも
話してくれるのだろうか??

………―もしかしたら
話してくれるかもしれない。。


勇気を出して………―。。

『淳さんは??』

『え??』

『淳さんの過去は??』

『軽蔑しない………?』

そう放った言葉は震えていて
私が見つめた目は
弱々しかった………。。

『ぅん。』


そう私は言って。。

淳さんの過去をきくことにした。






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