雨の雫
~修


淳が戻ってきた。。



みぃなをお姫様だっこして、


何のために……―??



『彼女にも理由がある、
 きいてあげてくれ。』

そういって淳は
一礼……―いや


──深々と頭を下げた。




さっきおろされたみぃなは


正座をして………
深々、頭を下げた。。


要するに土下座。。



『なんだよ………?』

『しぃちゃ、いぇ
 修さんっ。私、私、……―。
 住む家がないんですっ。
 だから………―』


なんだって?!

【住む家がない】っ?!


『この家に住ましてくださいっ』




みぃなの声がエコーする。。


そういえば


5年前もそうだった………―。




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