放課後ほけんしつ
ロイヤルミルクティーを飲みながら、

ともがちょっとずつ話し始めた。

「あたし…ママに黙ってたことがある…」

「三年前に別れた彼と時々会ってて…」

「でも、仕事してなくて…ダメ男君なの…依存されてるほうが、ほっとかれるより安心なの…」

「あたし…寂しいんだ。男の人がいないと生きていけない…」

「でも…それを認めたくない…」

「彼との先を考えるとあたしが養うことになる。絶対辛いのわかるから…どうなりたいとかじゃなくて…」

「彼もあたしのさびしがりやを知ってるし…優しいから…甘えちゃって…」

「仕事は、人間関係ぴりぴりしてて、行きたくない…」

「親は、いい年なんだし、早く結婚して欲しい。子供も早い内がいいよって言うから焦る…」

「でも出会いのきっかけがない…」

「こんな自分が嫌で嫌で…」

「目眩がして歩けなくなったり、動悸がしたり…体調が最悪…」

ママは、黙ってただうなずいて聞くだけ。

「いい人いっぱいいるのに、いい人はダメなあたしも嫌で…」

「どうしたらいか…」
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