花言葉は復讐心
傷が治った頃に学校に行き始めた。

家で自主学習をしていた愛美は

遅れずについて行くことが出来た。

自分で自分をほめたたえた。

愛美が小学1年の2学期を迎える頃から

母親は男とつるむことが多く

愛美を放っておくようになった。

何をしても怒られなかった。

愛美には天国のような気分だった。

お腹が空けば

冷蔵庫をあさった。

何もない時は、水で空腹を満たした。

愛美の様子を見れば

誰もが虐待と思うのは明らかだった。

やせ細った体に

大量の傷跡

だが、愛美は母親は優しいと言い続けた。

ドジだから怪我がいっぱいあると告げた。

その演技に母親も乗った。


そんなことが続きに続いて……


月日は忙しなく流れた。




愛美が10歳になった頃

それは突然言われた。


「お母さん、結婚するからね」

「君の新しいパパになるから宜しく」


敵が増えたと、恐怖さえ感じた。

その予感は的中した。
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