あなたの隣は 私の居場所



「…ゃ…離して下さい…」



恐怖で震えながら言ったけれど



『ムリ。俺を怒らせると怖いよ?』



そう言いながらどんどんと近づいてくる。





いや! ……やめて!



言いたくても声が出せなくて



必死に抵抗しても無駄だった。






諦めてギュッと目をつぶった。






でも、その時――‥



ドスッ!と、鈍い音が聞こえた。





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