ラブシチュエーションアイツが弟?
透の背中を押し、一緒にキッチンまで戻る。

「大和になんか言われた?」

「……ううん、別にぃ」

「ふ~ん」

透はなにか言いたげだったけど、そのままなにも聞いて来なかった。




「うわ~、すごい! これ全部透が作ったの?」

カウンターキッチンに並べられた、おいしそうなたくさんのおかず。

「作ったって言っても、簡単なヤツばっかだな。

炒めたり、巻いたり、和えたりしただけ」

そうは言うものの、この短時間でやっちゃうとは。

全然ゆっくりじゃないじゃん。

透は謙虚でもあるんだね。

……なぁんかますます私って

イケてないな~。

透に全然相応しくないよね。





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