ラブシチュエーションアイツが弟?
薄っぺらい愛
次の日の朝。

朝日がマブしくて目が覚めた。





そうだ……。

私、昨日。





透に『風呂入って来い』って言われて、お風呂入ったあと

部屋で片付けしながら寝ちゃったんだ。




透は私が部屋に入ったら

ムリに部屋に来たりとか、そんなのはなかった。

……紳士でよかった。




この部屋には、初めからもうカーテンがついていた。

淡いオレンジ。

キレイな色……。

ここは、なんの部屋だったんだろ。





家具は全て私が持って来たモノ。

ダンボールの中身はグチャグチャだったけど、

備え付けのクローゼットや、引き出しに、ちゃんと整理して詰めこんだ。




私もやればできる?

この状態を、ずっと保たないとね。

自分に渇を入れ、

部屋を出た。





あ、玄関が開いてる。

透もう起きてるんだ?





「おっはよ~」


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