ラブシチュエーションアイツが弟?
「じゃあ……薄っぺらくない愛って?」

じっと大和を見つめると、大和はフイッと私から視線をそらした。



「どんな障害があっても乗り越えたいと思う強い気持ち。

それでもオレは、自分のコトより相手の幸せを願う。

……そんなんかな」

なにポエマーみたいなコト言ってんのよ。

アホじゃん。




「愛を語る前に、もっと他にやるコトあんでしょ~。

早く家帰って夏休みの宿題でもしたまえ。おマヌケ大和」




大和の背中をチョンと数回つっついた。

仕返ししてくるかな? って思ったけど、大和はなにもしてこなかった。




その代わり……こんなコトを言ってきた。



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