ラブシチュエーションアイツが弟?
妹とお母さんの3人で頑張ってきたんだね。

ウチのお母さんみたいに、透のお母さんもバリバリ働いてたんだろうね。

「妹の世話とか家のコト、透が全部やってたんだ。

だから色々できるんだね。透はやっぱりえらいよねぇ」

「全然、そんなんじゃねーよ……寝よっか」

「……うん」




ギュッと握られた手から幸せが溢れていた。

透とふたりっきりで、寝転んでいるようなそんな感覚にひたる。

(一応大和はいたけどね)




透の頭の中も、幸せで溢れているんだと

……思っていた。




見えないモノは、自分の想像で創るしかなくて……

勝手に想像していた透の頭の中は、

私とは正反対だったのに……




そんなことに、私は全く

気付いていなかった。















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