ラブシチュエーションアイツが弟?
私だって、好きって言われたからには


透のコト、マジメに考えてみようかなって、ちょっとは思う。


お母さんには悪いけど、もし私の気持ちが透に傾く可能性があるんだったら


再婚の時期も……もうちょっと待ってもらうとか、ね。


そんなコトをこの一瞬でボンヤリと考えていた。


そしたら、透は私に微妙な笑顔を見せた。


「ん。返事は……いい」


「えっ?」


「オレ、小堀がウチに引っ越してくるまでに諦めようと思ってるから」


……えっ? そーなの。


ちょっと拍子抜け。


しかも、透の“好き”って気持ち、そんなカルい感じ?
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