¥時給1000万円
目を閉じて祈った…
………だが…
「………浅川…!」
…………終わった……
目の前が真っ白になった…
一気に今までの記憶がよみがえった…
明るく送り出してくれた家族……お葬式の光景……小学校での恥ずかしい思い出……初めて自転車に乗れた時のこと………
まだ死ぬと決まっていないのに走馬灯のような映像が目の前に映った…
……俺…死ぬんだ……………
正気に戻ると客がクスクス笑う声が耳に入る……
……いいさ…笑え…………元はといえばオーナーの話術にひっかかった自分が悪いんだ……
………あ〜ぁ〜どうせ死ぬなら最後は家族の前で死にたかったなぁ……