¥時給1000万円


時間が経ち、中からオーナーの大きな声が聞こえる。
投票の時間だ…


職場の前のトイレの中でドアを半開きにしながら身を隠し、時を待った。

オーナーの声がしない時はトイレの水道の蛇口から水が滴り落ちる音が響いた。




大島の来る気配がない…





待っても待っても、大島は来なかった…




そしてトイレを出ようとした時であった…。


ぐわァアアアア゛ーー!!!



仕事場の中から叫び声が聞こえたかと思うと、ドサッという音がした。


それを聞いて手と足をとめる。

顔がトイレのドアから出るか出ないかくらいで止まっている。



その瞬間だった…!



目の前の職場のドアがガチャッと開く…!!
< 224 / 392 >

この作品をシェア

pagetop