¥時給1000万円
オーナー斬酒は手を挙げながらこちらに近づいてきた。
それに合わせて警官らは銃を更に固定する。
「……2人とも…………おめでとう…」
息を荒げながら、かすれた声で言った。
「………てめぇのしてきたこと……全部ムショで味わってこい…!」
大島が斬酒を睨みつける。
「………そうねぇ~…
……ただ…
……まだ終わってないわ…!」
突如仕事場で見かけるオーナーの表情でこちらを見てきた。
その瞬間二人に緊張感と不安が募った。
「……ど……どういうことだ…」
大島でさえも挙動不審になる…
「……………そっかぁ…あなたはあの時のこと見てないんだったわね…!」
「………何のことだ教えろ!!」
今にもオーナーの胸ぐらに飛びつく勢いだ。
確かに無闇に近づかない方がいいだろう…
「…永井ちゃんは見てたから覚えてるよねぇ~!」
大島は永井の方にグルンと首を回した。
「…………永井!!」
「…待ってくれ!……俺も何のことか分からない!」