¥時給1000万円


11番の遺体が外へ運び出された。その際にも店内の歓声が時々響いた…。

客ごとに渡された番号札を床に投げつけれる者も、自分が賭けた従業員に投げつけたりする者もいた。
一方賭けに勝った男は札を大事そうに両手の指先で軽く持っていた。



永井は気が遠のいていた…

何度も首が飛んだ瞬間が頭の中でリピートされた…。

大島が軽く肩を叩いて 大丈夫かと言ってくれたようだが、そんなのも耳に入らなかった…。

「…おい……!おい…!」
「………お………おう……」
ようやく気づくと心配そうな顔をされた。
「…大丈夫か!?…顔が青いぞ…!」
「…あぁ…なんとかな…」

「…さて…!永井ちゃん、こんなんで驚いている場合じゃないわよ…!」
オーナーが寄ってきた。

すぐにでも逃げ出したい……だが入り口では門番がつくようになり、さらに2回もオーナーに脱走しようとしたことが恐らくだがバレてる…。帰らせろと言おうとした口を抑えながらもオーナーの話を聞くしかなかった…。

「…今の遺体はねー厨房に運ばれるのよー…!だからね…」

「…オーナー!!…早くオーダー取らせてくれ!!」
永井の後ろの方でガヤガヤと野次が飛び交う。
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