涙の雨
第2章

初デート


夏休みがやっと終わって

また学校が始まる




「遼太~元気だったかぁ~!」

下駄箱にいた俺に近寄ってきた賢二


「…あれ?賢二もしかして日焼けした?肌こんがり焼けてんじゃん」

「田舎のばあちゃんち行っててさ!毎日海で遊んでたから、焼けちったんだよ!」



ちょうど鼻の頭の皮が剥けて

指先でその皮を綺麗に剥きたくなる



「やめろよっ!」



鼻に手を伸ばそうとすると
笑いながら俺の手を払い退ける賢二




「遼太は夏休み、何してたんだよ?」


俺達は上履きに履き替え

二人揃って教室に向かう



「ん~…」


思い返すだけでにやける俺





“俺も遼太が大好きだよ”






望月が言ってくれた言葉


何度思い出しても嬉しくなる


「何、にやけてんだよ!エロイな~遼太って!」

「うるせーよ!バーカっ!」



からかうように言った賢二に

俺は一瞬の隙を見て
ワザと鼻の皮を剥いてやった







九月なのに

真夏のように日差しがきつい


秋なんて、またまだ当分先の話
< 44 / 195 >

この作品をシェア

pagetop