Sin(私と彼の罪)
目を覚ますと、そこはさっきと寸分の違いもない脱衣所だった。
堅くて冷たい床に、真っ裸で蹲っている。
無理矢理起き上がると、今度は寒さに身体がぶるぶると震えだした。
身体はすっかり冷えて、指先は凍るように冷たくなっていた。
湿っぽい髪が顔にはりつく。
それを適当に払うと、そばにあったバスタオルに包まって、私はもう一度風呂を炊くスイッチを押した。
…さっきのは、なんだったんだろう。
私は、身体までおかしくなったのだろうか。
冷えきった自分の腕を、抱き締めるように握る。
突然の頭痛。
気絶するほど強い、拒否反応。
私は何かを知っている。
でも、今は、シラナイ。
これ以上考えると、今度は気絶するだけじゃすまないかもしれない。
そんな予感に、恐ろしくて握る力を強めた。
怖い。
その先に、何があるの?
彼は、
ゼンは、何も知らないのだろうか………?
あの夜の、前の私を……
ガチャガチャ
その音に、思わずびくりとする。
金属のぶつかり合うような音は、ゼンが鍵を開けたせいだ。
私は慌ててそばにあった服を身にまとった。
さすがに裸は不味い。