都合のいい私
顔を上げてユウタを見ると真剣な顔をしてるから


《キスされるんだ》って思った










ユウタの顔が近付いてきて目を閉じると唇が重なる


リョウのキスとは違う


触れるだけのキスでも


それだけはわかる


唇が離れて目を開けると


ユウタは私を抱きしめた


リョウとは違う香水の香り


でも抱きしめる腕からユウタの気持ちがすごく伝わってきて


少しだけ辛くなった


こんな時にも私はリョウを思い出してるから
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