君がいる街
俺より2つ年上の姉は、一年前交通事故で死んだ。他でもない、この街で。だから俺は、姉貴が最後に過ごした場所が知りたくて、1ヶ月前引っ越してきた。
基哉の家に住んでいた姉貴。つまり、この家に。
姉貴の事故を知らされた時は、ホントに頭が真っ白になって。後悔ばかりが胸を占めた。
どうして、最後まで話を聞かなかったのだろう。あんなに楽しそうに話をしていたのに。相当好きだということが、伝わって来るほどに。
なのに、どうして。
相手の名前くらい、聞いてあげなかったのだろう。