インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
べつに
怒っていったつもりない。


あくまでも
冗談めかしていったつもりなんだけど…



なんか機嫌悪そう



「これからどこか行くの?」



「ええ。ひかりと待ち合わせなんです」



「そっか。いつも悪いね。遊んでもらって」



「そんなことないですよ。あたしのほうこそ遊んでくれてありがと~ってかんじです」



「前より明るくなったし、元気になった気がする。それもこれも君のおかげだよ」



「そんな~君のおかげだなんて~、じゃあ、今度あたし……いたっ」


そこまでいったとき
後ろからきただれかと
肩辺りがぶつかった。




「あっ、すみません」




そういいながら
ちょこんと頭を下げたのは…



ばしっと
スーツを着こなした
歳の頃
60くらいおじさん。



そんなに痛くなかったし、あたしも道の真ん中につったってたのが悪かったから、それはべつにいいんだけど……。
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