インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
たまにはべつの……


て、いるの?


…いないし……


まあ、
それもいっかぁ……



「よかった。断られたらどうしようかと思いました。じつは、もう部屋の前にいるんです」



な、なんですと!?



「マジで?」



ぐわっと
ベッドから跳ね起きると
電気をつけて、
急いで玄関ドアを開ける。



「こんばんは」



ひかり。



ニコニコして立ってた。



白いレースのたくさん入ったワンピース。



手にはトートバッグ。




これからどこかにお出かけですか、お嬢さん?ってかんじ……



「こんばんはじゃないよ、まったくぅ…」



「やっぱりお邪魔でしたか?」



「そうじゃなくてさぁ。ダメじゃん。お嬢さんがこんな夜中にひとり歩きなんてしたら~」



「すみません」



「いってくれたら、迎えに行ったのにぃ」



「え~ほんとですか?」



「あの三角公園の前のマンションだよな」
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